
監督インタビュー 田渕 瑞妃
『メラトニン』
病気になってしまった文代(中田茉奈実)は母から逃げ、一人で出歩くようになる。そこで出会った光留(柴田隼希)と優理子(大谷葉月)に誘われるがまま、楽しい毎日を過ごす。しかし、ふと、込み上げてきたものがあった。
「田渕瑞妃監督グラ。よろしくお願いしますグラ」
「よろしくお願いします」
「タイトル教えてもらっていいグラ?」
「タイトルは『メラトニン』です」
「メラトリン?」
「『メラトニン』」
「『メラトニン』?」
「っていう」
「なんでそういうタイトルにしたグラ?」
「えっと、メラトニンって、あの、よく眠るためのホルモンみたいな」
「グラ〜」
「サプリとしても売ってるんですけど、本来は自分の体内で生成されるものっていう、感じですね。それがストーリーと絡んでて」
「主人公とかと?」
「そうですね。主人公の感情とか行動は、まあ、周りに影響されたのか、もともと自分の中に持ってたのか、っていう感じで」
「割とシリアスな感じグラ?」
「そー…ですね、シリアス…、というか、なんだろ、結構客観的に客観的にって感じには」
「グラ〜。若い女の子たちがっていう」
「感情的、というか、なんだろ、感情移入させようとはしてなくて、なんか、こういう若者もいるよねみたいな、
ちょっと冷めた感じで観てもらいたいなって、かな」
「じゃあ、見どころ、とかここはいいグラーみたいなの、あるグラ?」
「んーー。なんだろ。壁に落書きするシーン、ほんとに美術さんが頑張ってくれたので、観てほしい」
「あれは板とかに書いたグラ?」
「そう、普通の壁にベニヤ板を3枚くらい買ってきて、立てかけて。キャストさんに描いてもらって」
「なるほどグラ」
「準備で走り回ってもらったんで、注目してほしい」
「なるほど、ぽかったグラね」
「ふふふ(笑) 今もベランダに板があって。これどうしようかなって(笑) どうしよ」
「ゼミの美術庫行きグラね(笑) 割と美術に力入れた感じグラ?」
「どんどん買っちゃって、っていう感じです(笑)
ヒールも出てくるんですけど、7000円…したんですけど、ヒール折っちゃおうって、ガリガリガリって(笑)」
「グラ(笑)」
「そういうので遠慮したくないなって思って。ケチらず使いました、お金。ふふっ(笑)」
「なるほどー。楽しみグラ。じゃあ一言お願いしますグラ」
「初めて監督したんで、わかんないこととか他人に頼れないこととかあって、大変だったし、MA終わって、観返して、
反省点も色々あって、次につながる作品だったなと。どんどんダメだししてほしい…(笑) で、卒業制作もがんばります」
「はい、がんばってほしいグラ。田渕監督でしたグラ」
「ありがとうございました」


































